よく、ネガティブエネルギーを「受けてしまった」とか、「取り込んでしまった」という表現を耳にします。実際、多かれ少なかれ、ネガティブなエネルギーを発している人はあちこちにいます。そういう人の近くに行ったり、話をしたり何らかの接触をした場合、確かにその人が発しているエネルギーを自分のエネルギーフィールドに取り込んでしまい、影響を受けることがあります。
ただ、ここからが問題なのですが、ある瞬間にスッと入ってきたエネルギーをその後どう処理するかは、各々の対応にかかってきます。受けたものをサッと流し去るのか、受けて自分の中に取り入れたまま、放置するか。放置といっても、そのエネルギーに”反応”しているのは自分なので、本来受け身であるわけではありません。基本的に、取り込んだエネルギーに反応し続けているということは、自分の中にも似たようなエネルギーを発する要素があるということです。ある時に人からもらったエネルギーがいつまでも自分の中から消えないような気がするのは、実は、自分の内面にある要因が引き金となっていて、最終的にそこが発生源になっているだけだったりします。受けたのは一瞬のことで、そこにいつまでもしがみついているのは自分に原因があるということです。波長の合わないエネルギー同士が反応することはないので、自分の中に似たような要素がなければ、受けたエネルギーは自然と去っていきます。
他人から受けたエネルギーの処理は、自分で何とかすることができます。サッと浄化するテクニックもあります。自分の中に似たような要因がなければ、影響を受けることもなく、そのまま浄化されて終わりです。いつまでもそのエネルギーが消えない場合、自分の何がこれに反応しているのかということに気づき手放すことで、その後いつまでも影響を受けることがなくなります。
自分にとってあまり心地よくないエネルギーは、できればすぐに自分のフィールドから取り除きたいと思います。それなのに、いつまでも取りつかれたかのようにそのエネルギーの影響を受け続けているのは、そこに反応している自分の中の要因を手放していないからです。手放すことに抵抗があり、あえて目を向けないようにしていたりします。本来自分の身に起こるあらゆることは自分に責任があるのですが、人は己の内面を見たくない時には大概他人のせいにします。あの人のせいで私は今こんなに苦しいのだ、と思っていた方が楽な面もあるのです。しかしその状態は本来自由ではなく、ネガティブなエネルギー(感情)の影響をいつまでも受け続けることになるので、苦しいはずです。
ネガティブエネルギーの影響を受けてしまったと感じたら、浄化の訓練だと思ってみてはいかがでしょうか。または、内側のお掃除のチャンスでもあります。その際のポイントは、決して他人のせいにせず、ベクトルをひたすら自分に向けることです。
他人のエネルギーを変えることはできませんが、自分のエネルギーフィールドは全てその人の管轄ですから、いかようにも変えることができます。