フラワーエッセンスのプラクティショナーとして活動を続けているうちに、私は多くのクライアントさんの中に、次のような”思い”があることに気づきました。それは、
「フラワーエッセンスの助けを借りたいのだけれど、フラワーエッセンスの力にずっと依存していたくない」
という思いです。頼りたいんだけれど、頼り過ぎたくはない、という感じです。
エッセンスに頼り過ぎたくない、と考えるのは、自分が感情的に苦しい時、スッとその苦しみを取り除いてくれたり、マイナスエネルギーに引っ張られている時、それをポジティブに引き上げてくれる力が強いことを知っているからこそ、エッセンスなしではやっていけない、という状態になることを恐れているのかもしれません。
私自身は、フラワーエッセンスを常時摂ることについては特に「依存」とはとらえていません。エッセンスは決して依存性のあるものではないからです。むしろ、エッセンスに対して執着が出始めたりすると、その状態に気づかせ、バランスの取れた状態に引き戻されます。エッセンスは、常に自分を落ち着いた状態に保ってくれ、また、より高い所に導いてくれる頼もしい味方だと思っています。
これまで何度もエッセンスに心の苦しみを救ってもらいましたし、また引き上げてもらいました(これからもそうだろうと思います)。けれど、根底にあるのは、私自身の「自分は変わる」「余計なお荷物を捨てて自由になる」という強い意志であり、エッセンスはその意志を助けてくれているに過ぎない、とも思っています。エッセンスの恩恵を受けている他の方々も同じだろうと思います。もし、その方の芯の部分に、「変わりたい」「良くなりたい」という思いがなければ、エッセンスとの出会いさえ起こっていないはずです。もしくは、たとえ何リットルものエッセンスを飲んだとしても、望んでいるような変化は起こらないでしょう。
その方が心の奥底から決心した時、物事は動き出します。自分の元にやってくる人や物やツールは、意志のエネルギーに付随してやってきたに過ぎません。人によって気づきのきっかけや、助けてくれる媒体は様々です。その方なりに、ユニークな形で自己変革を創造しているのです。
ツールはあくまでツールでしかなく、自分をサポートしてくれるもの以上にはなり得ません。自分が何か(物でも人でも)に支配されていると感じているなら、自分が自分の意思でその環境を創り出しているという現実から目を逸らしていることになります。何かに依存したり、頼らずにはいられない状態というのは、自分が自分の意思の力で変化を起こしていることを信じられていないということです。自分以外の誰かや、何かがそうさせていると思いたいのです。
そういうわけで、もし目の前にエッセンスがあり、その助けを借りたいと望むのであれば、それは自分のコアの部分で希求した結果、あなたを助けるためにやってきたわけですから、自分の現実創造の力に感謝をして、躊躇することなく利用すればいいと思います。
もし、もうエッセンスの力に頼らなくても大丈夫、自分には必要ない、と思えるようになったら、その時はエッセンスのお役御免ということです。またいつか使いたくなる時が来るかもしれませんが、とりあえず今はなくてもやっていける状態になったということです。そういう時は、自然にエッセンスに手が伸びなくなったりします。
いずれにしても、エッセンスでも何でも、自分が「それ」を今必要としているのかいないのかは、自分自身がちゃんとわかっているので、やめられなくなったらどうしようなどという心配は、杞憂なので大丈夫です。