自分を愛する言霊

 前回のブログに書いた魔法の言葉4つは、”他人”に対してだけでなく、”自分”に対して使う時にも、大きな威力を発揮します。

 

 特に心優しく慈愛の念が強い方に多いのですが、愛が自分以外の対象物にばかり向いてしまい、自分自身を愛することがおろそかになってしまっている場合があります。

 

〇幼い頃、傷つき体験を数多く経験している

 

〇人の感情に敏感過ぎて周囲との境界線が曖昧になり、いつの間にか他者の痛みを自分の痛みのように感じることが普通になってしまった。そして他者の痛みや苦しみの責任が自分にあるかのような錯覚を覚えることが多かった

 

〇他者の痛みや感情に過敏に反応し過ぎるあまり、何事も「自分」を軸に物事を考えるのではなくて、「他人」軸に合わせて選択することが自然になっていった。それは時としてトラブルを避けるためだったり、自分を守るために致し方ない状況にいたからでもあった

 

〇世の中で苦しんでいる人や悲しんでいる人がいる事実を目にすると、自分が楽しんだり幸せになることに罪悪感を感じてしまう

 

〇自分は幸せになってはいけない、幸せになる価値がない、幸せになるはずがないと心のどこかで思っている

 

〇自分が自分の気持ちに正直になり、「幸せ」になると、誰かを傷つけてしまうような気がする

 

〇人生で受ける恩恵は、他人に尽くした分だけが自分に返ってくると思っている

 

〇我慢は美徳だと思っている

 

〇今の悩みや苦しみは、過去の自分が犯した「罪」の代償だと考えている

 

 

・・・以上の項目に心当たりがある方は、知らず知らずのうちに、自分を責め、過去を悔やみ、将来を悲観する癖がついてしまっているかもしれません。繊細で敏感で心優しいタイプの方は、周囲のネガティビティに過剰に反応し、それを自分のエネルギーフィールドに取り込んでしまうということを、物心ついた時から自然にやってきていることが多いです(特に幼少期から青年期にかけて、バリアーがきちんと築けていなかった時代に取り込んでしまったものに、未だに影響を受けていたりする)。

 次第に自分の中で膨らんでいった罪の意識や恐れ、怒りなどを、大人になってからも手放すことができずにいると、自分の内面で大量のネガティビティをため込んだ状態になっていきます。そして、周囲や他人との関係性を築く途上で、自分の内面にあるネガティビティがいちいち反応し、悪しき感情が生まれ、ネガティブな思考に圧倒されて苦しむことになります。

 自分が苦しい時、つい他人や周囲の環境を責めたくなりますが、自分の身に起こっていることの原因は、外側にはありません。他人の言動に反応しているとしたら、その要素が自分の中にあるためです。

 

 自分が本当の意味で自由になり、心が解放されたいと望むのであれば、まずは私が私自身を愛してあげなければいけません。私を赦してあげなければいけません。愛と赦し、これが人生の最大の課題です。他人にはできるけど、自分に対してはできない、では中途半端な状態で終わってしまいます。そもそも、全体が幸せになるためには、まずは1人1人が自分自身を愛していなければ始まらないのです。

 

"I love you"

"I'm sorry"

"Please forgive me"

"Thank you"

 

 この4つの言葉は、ただお題目のように唱えているだけでも、潜在意識を浄化してくれる力があります。長い間自分の中に抱き続けてきた「思い」こそが、自分の人生を花開かせる最大のブロックになっています。ブロックを外すためには、一つ一つ、心の中に巣くっている「思い」を取り外していくしかありません。言葉の力を使って、固定観念を緩め、解放させていきましょう。

 

 

 

"I love you"

私は私を愛しています。私のあるがままを全て受け入れています。私は私が幸せになることを心から望んでいます。私は私の過去に起こった全てのことを受け入れます。何も「間違って」などいなかったことを認めます。私は何も「間違った」ことはしていませんし、私以外の誰も、「間違った」ことなど何一つしていません。「間違っている」ことなどこの世に1つも存在していません。

私はこのことを受け入れ、認めます。

 

"I'm sorry"

ごめんなさい。私は今まで、自分を否定し、傷つけ、価値のない存在だと思い込んできました。ごめんなさい。私は私が幸せになるための道を自分自身で閉ざしてきました。ごめんなさい。魂の導きに従う心の声を無視してきました。ごめんなさい。自分の可能性を信じることができませんでした。ごめんなさい。自分の身に起こったことを全て他人や環境のせいにしてきました。ごめんなさい。私の人生の舵を握っているのは私自身だということに長い間気づかずにいました。ごめんなさい。

私は今、このことを私自身に謝ります。

 

"Please forgive me"

ゆるしてください。私が今まで私に対してしてきたことをゆるしてください。私に向かって浴びせた言葉を、思いを、行動を、ゆるしてください。私の価値を落とす全ての思い込みをゆるしてください。私を縛り付け、苦しめ、停滞させてきたネガティブな観念をゆるしてください。幸せになっても良いと、長い間自分に許可できなかったことを、ゆるしてください。

 

"Thank you"

 ありがとうございます。私が今、このことに気づけたことに感謝します。私が私を愛しても良いのだと思える段階にきたことに感謝します。これまで私の身に起こった全てのレッスンに感謝します。私の運命と、私の強さと、 私に与えられた全てに感謝します。私をここまで導いて来てくれた全ての存在に感謝します。