フラワーエッセンスには、様々なネガティブな感情を癒す力があります。怒り、悲しみ、恐怖、絶望、妬み、etc...
それらの感情が湧いてきた時に適切なエッセンスを飲むと、スーッと感情が治まり、どこかに去っていきます。本当にありがたいツールなのですが、そうはいっても常にあらゆる感情に対応するエッセンスを持ち歩くわけにはいきませんし、そもそも感情など湧いては消え、湧いては消え、と目まぐるしく生じ続けるものです。
感情、特にネガティブな感情に振り回されたくなければ、そもそもなぜそれらの感情が湧いてくるのか、その源泉、つまり感情が生じている根本原因にメスを入れなければいけません。感情は、その人の心の中にある何かしらの定義づけであったり、思い込みであったり、「こうあるべき」という理念などが、現実に目にしている事実と反応することで生じています。それらの固定観念と現実を照らし合わせた時、その現実が「良い」のかそれとも「悪い」のか、無意識にジャッジしているのです。ジャッジすることがなければ、感情はさほど湧いてきません。湧いてきたとしても、その規模は煩わされることはない程度にとどまるでしょう。
試しに、外を歩いている時、自分がどれだけの物事をジャッジしているか、少し意識的になってみてください。本当に驚くほどやっていると思います。向こうから歩いてくる人を見た時に、その人をどのように見ていますか。暗い顔をしている(嫌なことでもあったのかしら)、脚を引きずっている(事故にでも遭ったのだろうか)、子供をたくさん連れている(大変そう)、派手な色の服を着ている(私ならあんな服は着ないわ)、酔っぱらっている(節度がないのね)、・・・
表に出ている事実以上に、どれほどの個人的な価値観でその人を判断していることか。そして、自分の価値観に照らし合わせて、「こうすればいいのに」「なんでこうしないんだろう」と、その人の個人的な領域にまで踏み込んだ余計なおせっかいまでやいてしまいます。もしかしたら、自分がジャッジしているという認識すらないかもしれません。そのくらい、ごく自然に、物心ついた時から行ってきているものなのです。
ジャッジすることで、「こうあるべき」と自分が考えている事実と異なる事実を目にした時、その都度、嫌な感情に苛まされることになります。なぜなら、私が考える「こうあるべき」姿ではないから。「こうあるべき」なのに、「こうあるべき」ではないから、つまりそれは「良くない」ことになるわけです。あの人の言葉遣いも、あの人の行動も、趣味趣向も、服装も、考え方も、どれもこれも、私が考える「こうあるべき」と違う。だから許せない。本当は「こうあるべき」なのに。怒りが湧いてきます、悲しみが湧いてきます、変えたいのに変えられないことで絶望感も湧いてきます。
このように、自分の中で頑なに特定の価値観や定義を抱き、そこに縛られていると、周囲を見た時に自然とジャッジすることになり、それによって生じるネガティブな感情に自分自身が苦しみ続けることになります。その時、原因は自分の中にあるのに、周りや他人にあると思っています。周りがこうだから、自分がこうなっている、と考えています。
悪しき感情に苦しみたくなかったら、自分が心の中に抱いている、自分を縛っている信念を手放せばいいのです。「こうあるべき」という固定観念から、自分を解放してあげれば良いのです。周りや他人は関係ありません。私が変わればいいのです。私が変えることができるのは、私だけです。
具体的に、どうやったら固定観念や思い込みを手放すことができるのでしょうか。私が一番お勧めする強力なツールは、言霊です。古代からハワイに伝わるホ・オポノポノという考え方に、「自分の目の前で起こっていることは、100%自分に責任がある」というものがあります。自分の思いが、現実を創っているのです。ホ・オポノポノの提唱者が勧める、有名な4つの言葉があります。
「愛しています」
「ごめんなさい」
「ゆるしてください」
「ありがとう」
これらの言葉には、潜在意識を浄化する力があるといわれています。実際、自分がついジャッジしそうになった時、この4つの言葉を言うことで、スッと囚われから解放される感覚があります。心の中で唱えるだけでも効果があります。ちなみに私の場合、なぜかはわかりませんが、日本語で言うよりも英語で唱えた方が力強さを感じます。
"I love you"
"I'm sorry"
"Please forgive me"
"Thank you"
誰かを見た時、その振る舞いに対してジャッジしそうになったらすぐさま、この魔法の言葉をひたすら唱え続けます。"I love you", "I'm sorry","Please forgive me", "Thank you", "I love you", "I'm sorry","Please forgive me", "Thank you", ...
"I love you",
何はともあれ、あなたのことを愛しています、認めています、受け入れています、あなたがどんな状態であれ、あなたを愛しています、あなたがどんな言動をとっていようが、あなたを愛しています
"I'm sorry",
ごめんなさい、あなたのことをジャッジしようとしました、ごめんなさい、あなたが〇〇であると判断しました、あなたは△△だからこうなっているのだと決めつけようとしました、ごめんなさい、こうあるべきだと考えました、ごめんなさい、あなたの選択を否定しようとしました、ごめんさい、私が正しいと思ってしまいました、ごめんなさい、私の価値観と異なるあなたの価値観を、あなたの選択を間違っていると思ってしまいました、ごめんなさい、あなたの行動を責めてしまいました、ごめんなさい、あなたの有り様を、あなたの人生を、そのまま受け入れられなくてごめんなさい
"Please forgive me",
あなたをジャッジした私を許してください、あなたが間違っていると考えた私を許してください、あなたがこうするべきだと考えた私を許してください、あなたがしたことを責めた私を許してください、あなたを受け入れられなかった私を許してください
"Thank you",
ありがとう、私に気づかせてくれてありがとう、教えてくれてありがとう、大切なレッスンを与えてくれてありがとう、成長する機会を与えてくれてありがとう、出会えたことに感謝します、気づけたことに感謝します、お互いの存在に感謝します、あなたがいてくれたことに感謝します、この経験を与えてくれた大いなる存在に感謝します
言葉はエネルギーですから、続けていけば、物心ついた時から長いことジャッジすることに慣れてきた、癖を矯正していくことができます。潜在意識をクリーニングしていくことができます。思い込みや固定観念に縛られて苦しむことが減っていきます。