イアンさんは、現実とスピリチュアルな世界の両方に理解と深い造詣があり、そしてそのバランスをとても上手にとっていらっしゃる方だなあ、という印象を受けました。どちらかというと、あまりスピリチュアルな方向に傾倒し過ぎることなく、肉体や現実的な事象に対しての具体的なアプローチをとても大事になさっているようにも感じました。オーストラリアンブッシュフラワーエッセンスには、お医者さんなどの医療関係者のファンが多く、実際に医療機関でも使われていたり、研究に用いられているというのもわかります。
世界中をあちこち飛び回っているイアンさんですが、年の半分は、エッセンス作りに時間をとっているのだそうです。エッセンスを作る植物が自生している場所の写真をいくつかスライドで見せてくれたのですが、中には素人が登るにはあまりにも危険と思われる、急斜面の崖のような場所もありました。体にロープを巻いて登っていくのだそうです。誰かに手伝ってもらったり、他の人に頼むことはできないものなのだろうかと思っていたら、ご自身が次のように言っていました。
「オーストラリアンブッシュフラワーには40人ほどのスタッフがいますが、実際にエッセンスを作るのは私1人です」
それも、自分の調子が良く、クリアーな状態の時だけにしているそうです。エッセンスを作る時には、瞑想をし、お花(のディーバ)とコンタクトをとって、許可を得てから作るとのこと。
そして、エッセンスを作る時には、見えない世界のガイドの助けも借りているそうです。そのうちの1人としてイアンさんが名前を挙げていたのが、私が最近個人的に探究をしているあのヒルデガルド・フォン・ビンゲン(のスピリット)。イアンさんはヒルデガルドが過ごしていたドイツの修道院にも過去に訪れており、その場所(大変波動の高い場所だったとのこと)でヒルデガルドのスピリットからのメッセージを受け、そこにあった石のエネルギーを使ってエッセンスを作るようにいわれたのだそうです。
イアンさんは、現実に根を下ろして極端にスピスピしていない方との印象を受けましたが、根本的な部分では、自分はスピリットに動かされて、スピリットの助けを借りて行動しているというスタンスをお持ちのようでした。
ワークショップの終わりに、参加した方達全員で輪になり、手をつないで歌を歌ったのですが、その時にもイアンさんは、次のようにおっしゃっていました。
「今日このようなワークショップを開くにあたってご尽力してくださった方々にお礼を申し上げます。そして、この機会を作ってくださったガイド達にも感謝をいたします。私達がこのような場をもつためには、たくさんのガイド達の助けがなければ実現しなかったでしょう。参加してくださった皆さんのガイドも含めて。」
長い間、人々の心身の不調を癒すため、精力的に活動していらっしゃるイアンさんは、このように謙虚な姿勢で取り組んでいらっしゃるからこそ、目に見えない存在からも愛され、助けられ、パワーをもらっているんだなあ、と思いました。