自分の中で漠然と抱えているモヤモヤが一体何なのか。そもそもそれがわからないからモヤモヤしているわけなのですが、その正体が分かった時に、解放のプロセスが始まります。
自分の中にあるモヤモヤの理由が分かった時。例えばそれは”不安”だったり、”悲しみ”だったり、”寂しさ”だったり、”憎しみ”や”嫉妬”だったり。より具体的に名前がついた感情であることが判明した時、まるで堰を切ったようにその感情があふれ出てくることがあります。その時に、決してその感情が自分の中にあることを否定しないことです。それは、ようやくスポットを当てられた感情が、存在を主張してきている瞬間だからです。認めましょう。その感情を私が抱いていることが紛れもない事実であることを、受け入れましょう。ただ、「ある」ということを認めるだけです。否定している間は、解放されるどころか、ますますその感情のネガティビティに支配され続けることになります。
感情には、不思議なことに、受け入れた瞬間一時的に大きくなり、その後消えてなくなっていく性質があります。そしてその時、感情が持っているメッセージに気づくか気づかないかが、その後繰り返しその感情に悩まされるか、それともその時限りで解放されていくかを決定します。感情には、伝えたいメッセージがあるのです。
自分の感情に冷静に向き合うためには、感情に支配されている状態ではまず無理です。感情に負けてしまいます。感情がある次元よりも高い次元から眺める必要があります。
1人心を落ち着ける静かな場所を作り、こんな感じで祈るといいでしょう。
”私にこの感情の正体を理解させてください。そしてそこから何を学ぶべきなのかを教えてください。私がなすべきことを教えてください。理解したら、私を苦しめている感情を、神の恩寵によって溶かしてください。”
自分が抱えている苦しみや悩みを解放するのは、私という個人の力ではありません。もっと高い次元の力が働いて、その恩寵がやってきて初めて、私たちは理解することができるし、縛りから自由になることができます。そこへたどり着くために、より高い次元での助けを求め、解放へのプロセスの準備が整った意思表明をすることが、祈りだと思っています。