罪悪感よ、さようなら

 うぶすなに最近入ってきた新しいエッセンスその2。

アンジェリックの「Guilt Be Gone」です。日本語でいうと、「罪悪感との決別」。

 

 説明書きには次のようにあります↓

 

 『罪悪感は、心の重荷です。私達を膠着状態に置き、同じ行動を繰り返し、そしてそれについて言い訳をさせます。罪悪感とはかつて、私達が変わりたくないのだけれども、自分を良い人だと思いたい時に抱くものだといわれていました。罪の意識は生産的なものではありませんし、他人や自分自身との誠実な、満たされた関係を築く妨げとなるものです。

 罪悪感から自由になるということは、より深淵な真理、受容、そして愛とつながることでもあります。罪の意識がなくなった時に、私達は自由と真の充足感を味わうことができるのです。』

 

(原文)

  "Guilt is a weight.  It keeps us stuck.  It keeps us repeating behaviour and making excuses about it.  It was once explained that guilt is what we choose when we do not wish to change, but want to think of ourselves as a good person.  The experience of guilt is not productive and gets in the way of having a true and satisfying connection with others and with ourselves.  To be free of guilt is to be aligned with the greater truth, with acceptance, with love.  We experience freedom and greater fulfillment when we are guilt free."

~Angelic Essencesのサイトより引用

 

 罪悪感というものは、上記にあるように、本当に心の重荷となるものです。先日お話した自己価値の問題とも密接に関係しています。私達が前に進もうとしている時に、それを押しとどめ、妨害となり、古いパターンから抜け出すことを阻みます。

 

 特に罪悪感は、”過去に起こった出来事”に絡んで抱いていることが多いです。かつて、誰かに対してこう言ってしまった、もしくは言うことができなかった、あんなことをしてしまった、もしくはすることができなかった、期待に沿うことができなかった、満足のいく結果を残せなかった、etc...

 また、具体的な行為や言動だけでなく、自分が抱いている”感情”に対して罪悪感を抱くこともあります。例えば、ある人に対して自分が嫉妬をしている時や、誰かを見下している自分に気づいた時。自分が「本当は抱くべきじゃないのだけれど、そう感じてしまっている」時などにも、この罪悪感というものは心に重くのしかかり、自己非難を続けます。

 

 

 罪悪感から解放されるためには、まずは自分が罪悪感を抱いていることに気づくこと。気づくことから全てが始まります。逆に、気づくことができなければ、いつまでもそこに捕らわれ続けます。

 気づいたら、今自分が抱いている罪悪感を、きちんと検証してみましょう。もし過去に自分がした具体的な行為について罪悪感を抱いているのでしたら、「あの時にあのように行動したこと」は、「あの時のあの状況を考えたら、いたしかたなかったこと」なのか、それとも「とるべき行動ではなかった」のか。落ち着いて、冷静に見つめてみてください。

 「いたしかたなかった」、つまり自分のとった行動は正しかったのにもかかわらず、いつまでも自分を責め、罪の意識を感じているのだとしたら、何か特定の「~べき」という考えにとらわれているということです。自分がとらわれている特定の信念があることに気づき、そこを解放してあげましょう。そして、「あの時のあの状況の中では、自分がとった行動はベストな選択だったのだ」と、自分に言い聞かせてください。その時に、世の中の常識とか誰それがこう言っているだとかみんなそうしているだとか、そういった固定観念は一切排除して考えるのがポイントです。

 

 もし、「とるべき行動ではなかった」のであれば、そこに関わった人に対して素直に自分の非を認め、謝ることが、解放の鍵となります。直接その人に合って謝ることが理想ですが、もし、今会うことが難しい人であれば、心の中にその人を呼び出して、向き合い、誠実な言葉で謝りましょう。「ごめんなさい、許してください」。言葉のエネルギーは強力なので、心のつかえや過去のわだかまりも、言葉の力で浄化されていきます。誰かが自分にしたことに怒りを感じていた時、その人から直接「ごめんなさい」という言葉を言われた瞬間、自分の中の怒りがスーッと溶けていくのを経験したことはないでしょうか。

 

 私もかつて、ある人に対して自分がしてしまったことが、ずっと心に引っかかっていたことがありました。その人とはその後も何事もなかったかのように関係が続いていたのですが、お互いなんとなくギクシャクして、素直な心で向き合うことができていませんでした。私は、過去に自分がしてしまったあのことが原因でそうなっているということに、どこかで気づいていました。そして、自分の中で、その人にきちんと謝っていないことが、心のつっかえとなっていました。

 それである時、丁度話しやすい機会が訪れた際、私は思い切って過去の自分の非を詫びました。心から、「本当にごめんなさい。私が未熟でした」と謝りました。するとその瞬間、その人と私との間にあった、モヤモヤとした黒い塊のようなものが、スッと消えてなくなるのを感じました。その人は黙っていましたが、驚いているようでした。

 その時から、その人の顔は以前よりも柔和になり、私と話す時に笑顔が増えました。自分の気持ちを素直に話してくれるようになりました。私も、ずっと抱いていた罪悪感がなくなり、その人に対して素の自分を出すことに抵抗がなくなりました。たった一言二言の言葉で、人の心と心の間にあったわだかまりの壁が、一気に崩壊したのです。

 

 過去に起こった出来事は変えることができません。けれど、起こったことに対する自分の向き合い方を変えることはできます。そして、起こった出来事に対する向き合い方こそが、今の自分の心の状態と、充足感、人との健康的な関係、そして自由な生き方を決定づけるものだと思います。