子供がまだとても小さい頃は、育児と家事に手一杯で、こまごまとしたやるべきことに追われる毎日を送っていました。心落ち着く暇もなく、ただ目の前のことをこなすことしか考えていなかったので、趣味や自分のやりたいことに目を向ける心のゆとりなどありませんでした。
下の子供が幼稚園に入った頃、ようやく一日のうちでほっと一息つける時間が持てるようになりました。1人で過ごす時間ができてくると、この時間とエネルギーを家事や育児以外のことにも使いたいな、という気持ちがモクモクと湧いてきました。具体的に何をやりたい、というビジョンがあったわけではないのですが、何となく、人の役に立てるような、癒し系の仕事がしたいと考えていました。
そんな時、あなたは直観型だからタロットなどをやると能力が開花されていいですよ、とある方がアドバイスをしてくれました。その時はまだ、タロットというと何やら怪しげな占いのイメージしかなく、自分がそれをやるだなんて、イメージも全然湧きませんでした。
けれど、それからしばらくしてから、ある情報誌を眺めていたら、講習会の一覧が目に留まりました。その中に、『初めてのタロット』(確かそのような名前だったと記憶しています)という講座を見た時、何かピンと来るものを感じたのです。子供が幼稚園や学校に行っている時間帯に通えるものでした。すぐさまそこに記載されていた電話番号に電話をかけ、その場で講座を申込みました。
タロット講座はとても楽しく、魅惑的で神秘的で深淵な知識をたくさん吸収することができました。私が考えていた以上にタロットの学びは奥が深く、古代から受け継がれてきた人類の英知ともいえる情報がたくさん詰まっていました。本当は第一期で終わりの予定だった講座でしたが、先生に頼み込んで、応用編として第二期も続けてくださいと無理やりお願いしたら、ありがたいことに先生も快くそれに応じてくださいました。
タロット講座が終わってしばらくしてから、今度は以前から興味があったフラワーエッセンスのことをもっと知りたい、学びを深めたいという欲求がムクムクと湧いてきました。どこかで講座はやっていないだろうかと思い、インターネットで探していたら、すぐに見つかりました。私は情熱の赴くままにその場で講座に申込み、休日主人に子供を見てもらって、東京の講習会に通いました。
また、フラワーエッセンスは種類も膨大にあるので、1つの講座だけでなく、興味を持った講座いくつかを受講しました。また、講座を受けながら自分や家族、友人などにフラワーエッセンスを試してもらい、実際の反応を確かめていきました。フラワーエッセンスの世界にすっかり惹かれていった私は、どんどん夢中になっていきました。
フラワーエッセンスを一緒に学んでいた仲間の中には、アロマテラピーやホメオパシーといったナチュロパシーに造詣が深い人が何人かいました。そうした方々に刺激を受けているうちに、今度は私もアロマを学んでみたい、という欲求が湧いてきました。そのように考えているうちに、またある時、情報誌に載っていたアロマの講習会の広告が目に飛び込んできたのです。私はいつものごとく、ピンときた瞬間に申し込んでいました。
アロマの学びが一通り落ち着いたら、今度は以前からやっていたヨガをもっと本格的に習いたい、という欲求が湧いてきました。そんな風に思っていると、友人が近所のヨガ教室に通い出してから体の調子がとても良くなった、という話をしてくれました。そのヨガ教室はどこにあるのか聞き出して、インターネットで調べてみてピンときた私は、
・・以下省略します。
とこのように、私は何かを学びたい、この世界を知りたい、深めたい、と感じて宇宙にその願いを放出すると、必ずベストなタイミングで先生や講習会などの情報がやってきて、チャンスが与えられるという経験を何度もしました。お金も、そんな時にはなぜか苦労することなく用立てることができました。
大切なのは、ただ学ぶだけではなくて、学んだことをどのように生かすかが重要なのだな、ということも知りました。知識も経験も豊富な先生の元で一定期間学んだ後は、学んだ知識を生かしながら、実践していく段階に入っていきます。その時に、学んだことだけの範疇に納まっていては、発展性がありませんし、自分らしさ、オリジナリティを出すことはできません。知識は基盤として重要な要素ではあるかもしれませんが、その知識を自分のものにするためには、そして、更にその世界を深めていくには、とにもかくにも実践しなければなりません。自分ができるのだろうかといった不安や、失敗することへの恐れもありますが、そうしたことをモヤモヤ考えているよりも、とりあえずやってみる、試してみる、という勢いが大事なんだな、とやりながら感じています。
考えているだけではなく、行動を起こす。ピンときたらそれは直観(宇宙と交信して得た情報)なので、信じて委ねてみる。そして何より、自分の内側から湧き出てくる情熱、ワクワクに応じて突き進んでみる。
そんな右脳系直観型の生き方にシフトしてからの方が、私の人生は断然楽しく、色鮮やかになってきています。