ポジティブな波動、ネガティブな波動

 この世に存在するあらゆる物質(生き物、静物問わず)は特定の波動を帯びています。私達人間もその例外ではなく、生まれた時からずっとその人特有の波動を発してきましたし、今現在も発し続けています。

 

  人が出す波動というのは、刻一刻と変化しています。例えば、何かネガティブな感情を抱いている時は波動が下がり、反対にポジティブな感情で満たされている時は、波動が高まっています。

 私達が出す波動が最も高まる時というのは、その人が「本来のその人らしく輝いている時」です。それはどういう時かというと、私達が心の底から「ワクワク」「ウキウキ」「楽しい!」を感じている時です。

 このような状態でいる時、人は最も波動が高まりますので、自分にとって望ましい出来事や人、チャンス、情報、物、環境を引き寄せます。そうすることによって更に人生がポジティブに変化していき、また波動が高まる・・という好循環が生まれます。


 自分が今どのような波動を出しているのかということを知る1つの手段として、最近自分の元にやってくる人達を分析してみる、という方法があります。大抵、自分の波動が落ちている時というのは、自分にとってあまり望ましくない人を呼び寄せてしまうものです。類は友を呼ぶの法則で、自分が発しているエネルギーと似たようなエネルギーを持つ人が、自然と引きつけられてくるのです。逆に日々ポジティブに過ごし、心が平穏な状態でいる時というのは、一緒にいて楽しく、心穏やかでいられるような人々がやってきます。たとえ一緒にいて不快に思うような人が近づいてきたとしても、すぐに去っていきます。波長があまりにも合わない者同士は、ずっと一緒にいられないのです。

 

  大好きな歌手のコンサートに行く時、仲の良い友達との集いに行く時、楽しみにしていた映画を観に行く時など、心は浮き浮きと盛り上がり、自然とテンションが上がります。そんな時、ずっとなくしたと思っていた物が見つかったり、街を歩いていたら自分が求めていた情報が載った看板がパッと目に入ってきたり、素敵なお店の前を偶然通りかかったり、芸能人(波動が高い人が多い)とばったり出会ったり、とこうした”ラッキー”な出来事が向こうからやってきた、という経験はないでしょうか。

  うきうきワクワクしている時、人は高い波動を発しているので、その波動に引き寄せられて更に「うきうきワクワク」させてくれるような出来事がやってくるのです。


 ですので、もし人生を好転させて自分にとって望ましい状況にしたかったら、とにかく「うきうき」「ワクワク」「楽しい!」と感じる時間を長くすることです。今自分が置かれている状況がそれとは程遠いように感じる場合でも、その中でもできる限りの「うきうき」「ワクワク」「楽しい!」を見つけてください。仕事の合間に気の合う仲間と楽しい話題で盛り上がる、好きなお茶を入れてホッと一息入れる、憧れの俳優が出ているドラマを見てときめく、やりたかった習い事を思い切って始めてみる、美術館に行って波動の高い作品に触れる、お気に入りの音楽を聴く、etc...いくらでも、工夫次第で日々の生活に「楽しみ」を取り入れられると思います。

 一日のうちたとえわずかでも、ポジティブな状態でいられる時間を作るようにすれば、それが次のポジティブへと繋がっていき、次第にポジティブでいられる時間が長くなっていくでしょう。


 毎日やりたくないことを嫌々やり続けていると、いつの間にかそれが自然な事のように思えてきて、そこに安住しようとする心の声(自我)を聞いてしまうことがあります。けれど本当の心の声(真我)は、それを望んではいないはずなのです。そのシグナルが、「楽しくない」「つまらない」「辛い」といったネガティブな感情です。人が本来の生き生きした輝きを放っている時には、決してこのような感情が湧いてきません。

 世の中では、まだまだ「お楽しみ」を味わうことが特別なことであるかのようにとられることが多く、自分が本当に楽しいと思えることを目いっぱい楽しむことに罪悪感を感じたり、そのように生きている人が非難の目を向けられることすらあります。けれど、人が本来あるべき姿は、「人生を苦しむ」生き方ではなく、「人生を楽しむ」生き方なのではないかなと思います。

 今、そのように生きると決意した人が、良い流れに乗って望む方向に軌道修正していけるようなエネルギーが、私達の元にたくさん流れ込んできています。人生をポジティブに変える大きなチャンスがやってきているのです。チャンスの波に乗るか今まで通り停滞した人生を送るのか、自分で決定する選択権が私達に与えられています。