「引き寄せがうまくいかない」という理由はいくつかありますが、昨日のブログに書いた「想念が邪魔をしている」という他にもう1つよくあるのが、「引き寄せに執着するあまり、それにしがみついてしまっている」状態です。
現実化を望むためには、意識の中でまず望むイメージを持つことが大事です。ところが、そのイメージにこだわり過ぎて、”何が何でも実現させてみせる”といった執念を持ってしまうと、その頑なな思いが足かせとなって現実化の妨げとなってしまうことがあります。
というのは、そのように執着しているということは、宇宙に対して全幅の信頼を置いていないということになるからです。本当に宇宙(または内なる自己)を信頼していたら、願望が叶うことに疑いがないので、必要以上にそこにしがみつくこともないはずです。
望みを頭の中で思い描き、それを宇宙に向けて放出したら、あとはもう手放して、自分の元にやってくるのをワクワクしながら待つくらいの気持ちでいるのが良いと思います。心の底から信頼しながら。
よくある話として、長い間不妊治療をしてきた女性が、もう不妊治療に疲れ果てて妊娠を諦めることにし、不妊治療を止めた途端自然妊娠で子供を授かった、という事例があります。”どうしても妊娠したい”という強い気持ちが執着になり、そこにしがみついていた状態から解放されたために、願望成就への回路と繋がった、というパターンです。また、就職活動をいくらし続けても仕事がもらえず、「もうどうにでもなれ!」と投げやりになって放棄した途端、仕事のオファーがやってきた、といった話もあります。
農薬を使わない『奇跡のリンゴ』を作ることに成功した青森の木村秋則さんは、何をやっても無農薬栽培がうまくいかず、資金も底を尽きて、ある時いよいよ自殺を図ることにしたそうです。首をくくる為のロープを持って自宅近くの山に登り、木にロープを投げかけた所、うまく巻き付かずにロープは地面に落ちてしまいます。そのロープをたどっていくと、たわわに実をつけたドングリの木が目に留まりました。山奥の手つかずの場所で、もちろん農薬も撒かれず、こんなに実をつけているドングリの木・・その木と周辺の土を見て木村さんはハッとします。「これは、リンゴの木でも同じなのではないか!」と。そこから、無農薬リンゴ栽培の成功へと繋がっていったのでした。
もう1つ、願望が叶うまでの細かなプロセスに関しては、自分の頭であれこれ考えてしまわない方が良いです。どのような形で願いが叶うのかにはこだわらず、最終的に望みが叶って幸せになっている自分の姿だけにフォーカスしましょう。
宇宙の可能性は無限大です。人が頭で考えられる範疇を超えています。幸せになるためにどのようなやり方で進んでいくのが良いのかというプロセスは、宇宙の無限の可能性に委ねてしまった方が良いです。
特定のプロセスに執着してしまうということは、無限の可能性を秘めた宇宙からのギフトを受け取る道を狭めてしまうということです。本当は自分が考えている方法以外に、もっとスムーズに、もっと効率よく願いが叶う道があるかもしれないのに、先に1つのやり方に限定してしまったら、そうした最高最善の道に導かれなくなってしまうことになります。
今まで、自分の望みが叶った体験を思い返してみてください。そこに至るまでの道筋は、予め自分が考えていた通りだったでしょうか?思いもよらないチャンスが飛び込んで来たり、考えもしなかった誰かからの助けがあったりと、予想外の方法で叶ったことが多いのではないでしょうか。そして、そのように予期せぬプロセスを経て願いが叶った時というのは、さほどの労苦もなく、想像以上に簡単に事が進んでいったのではないでしょうか。
自分の中に「願いを叶えるためには、必死に努力(苦労)をしなければならない」という思い込みがあるなと感じるのであれば、もうそのような古い信念は手放して、「宇宙(内なる自己)を信頼しさえすれば、望みはいとも簡単に叶う」という信念にすり替えてみてください。わざわざハードな道を選びたいという方は、そのような道を選んでももちろん構いません。どのような生き方を選ぶのも、その人の自由です。けれど、幸せな人生というのは、苦労との引き換えでしか得られないと思っているのでしたら、それは全くの認識違いです。実際、”苦労を絵に描いたような人生”を送っている人が、果たしてその分の幸せを得ているといえるでしょうか。反対に人生を目いっぱい楽しみながら幸せに生きている人は、その分「苦しんだ」からそうなっているのでしょうか。
宇宙の真理は至ってシンプルで、易しいものです。人に労苦を強いるものでは決してありません。本当はもっと楽に、苦しむことなく、誰でも幸せを手に入れることができるのです。
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