自分のことは、自分が一番わからないものです。どんなに他人のことを観察するのが得意で、上手に分析してしまう人であっても、自分のこととなると客観的に眺めることが難しくなってしまいます。
ですから、自分はどのような思い込みがあって、どんな信念を抱いているのだろう、自分の意識の中身はどのような状態なのだろうか、ということを知るのは、他人のそれを知ろうとすることよりも、格段にハードルが高いです。
自分自身の内面を知る1つのツールとして、「自分が他人をどう見ているか」という観点で考える方法があります。心と体の関係を長年研究してきたリズ・ブルボー女史は、著書の中で、
『あなたはどのようなタイプの人を非難的にみていますか。それは、あなたの中にその人と同じ部分があるということです。また、あなたはどのような人を好ましく思い、憧れの気持ちを抱きますか。それは、あなたの中でまだ開花していない部分を、その人にみているのです』
と言っています。
どうでしょうか。自分が最も嫌悪感を感じ、ああはなりたくない、と感じている人を思い浮かべてみてください。その人をそのように見ているのは、その人と自分がそっくりな部分があるからだ、と言われたら、あなたはそのことを受け入れられるでしょうか。
その人と自分が、全くそっくりだというわけではないかもしれません。自分の身近にいる、自分が最も受け入れがたいと感じている人というのは、自分の中にある、自分でも受け入れられていない部分を、極端な形で体現している場合が多いです。
例えば、自分は「いつも偉そうで、他人を見下しているようなタイプの人」が苦手で、嫌悪感を感じるとします。そして、そうした性質が全面に出ている人が身近にいたとします。あなたはその人に会うのも見るのも嫌で、「どうしてあのように振る舞うのだろう。いつも偉そうにして、感じ悪いわ」と常に心の中で批判しています。でも、あなたの中にもどこか、「他人を見下している」部分があるからこそ、その人のそうした性質が目につき、気になっているのです。「いや、自分は決してそんな振る舞いはしない」と否定するかもしれません。でも、「そのように振る舞うか振る舞わないか」が問題なのではなく、「自分の中にその人と同じような信念があるかどうか」が関係しているのです。
もし、自分の中に同じような性質が全くなかったとしたら、その人とは共鳴しないので、あなたはその人が身近にいたとしても興味が湧かないか、関わりを持つことがほとんどないでしょう。その人の振る舞いも、存在も、気になりません。そもそも、初めから出会わないかもしれません。
自分が関わる人、自分が出会う人は、必ず何かしら意味があって引き寄せられています。お互い学ぶべきレッスンがあって、出会うべくして出会っているのです。好きな人であっても、嫌いな人であっても同じです。特に、自分が嫌悪感を感じる人というのは、自分の深層意識が「もう手放した方がいい」と感じている、自分の中にある執着や思い込み・パターンを教えてくれていると考えていいと思います。他人は自分を映す鏡といいますが、文字通り、他人が自分の内面を映し出して、体現してみせてくれているのです。
特定の人に対して自分が特定の反応をしていると感じる場合は、その反応に注意を払ってみてください。その人の、どのような部分に拒否反応を覚えますか。どのような振る舞い、どのような思い込み、どのような態度が嫌だと感じますか。そして、自分にもその人と同じような信念がどこかにあって、それを手放せずにいるのではないですか。でも、自分の心は、その信念をもう手放したいと思っています。あなたが本当の意味で自由に幸せに生きるために、それはもう必要ないですよ、と心が教えてくれているのです。
《他者に対してピリピリした感情がある時のサポートエッセンス》
♡ホリー(バッチ)
ねたみや嫉妬、疑い、不信感、恨み、嫌悪感、復讐心など、愛と対極にあるようなネガティブな感情を他人に抱いている時に。そのようなネガティブな感情を抱いていると、波動が下がり、自分自身も人から同じような攻撃を受けるようになります。相手を批判したくなる刺々しい感情を癒し、愛と思いやりを持って他者をみることができるように。
♡ビーチ(バッチ)
相手の悪い部分にばかり目が行ってしまう時に。どの人も、長所と短所を併せ持っているものですが、相手の弱い部分や足りない部分ばかりをフォーカスして、批判的になったり、責めたくなってしまいます。冷静で客観的な視点を持ち、感情に飲まれず相手の良い部分にも目を向けてあげられるように。
♡クリアザオーラブレンド(パワーオブフラワー) ¥3,672
他者に対し毒々しい感情を抱いてしまっている時、そのような重く苦しい感情を取り去ってくれます。オーラをクレンジングする力があり、ネガティブなエネルギーを受けてしまったと感じる時にも浄化を助けてくれます。