バッチフラワーの中には、「恐れ」を癒すレメディが2種類あります。1つは”アスペン”。これは、『漠然とした、理由のわからない恐れ』に対応します。例えば、「暗いところにいくと、何か恐ろしいものがいるような気がする」「はっきりとした理由もないのに、将来のことを考えると怖い」「何かを始める時、いつも不安が先にきてしまう」といった状況が当てはまります。もう1つは”ミムラス”。『理由や対象がはっきりしている恐れ』に対応します。「雷が怖い」「先生に叱られるのが怖い」「高いところが怖い」といった状態に用いられます。
恐怖心と言うのは、人をコントロールするのに最も効率的な感情だと言われます。DVの被害者というのは、たとえ自分が逃げようと思えば逃げられる状況にいたとしても、なぜかDV加害者の元を離れず、言いなりになってしまう場合が多いのだそうです。恐怖心は人の理性を奪い、冷静な視点で物事の対処法を考える能力を低下させるため、判断力が鈍ってしまうのです。
歴史を振り返ってみても、権力を握ることを願った為政者が、恐怖心をあおって民衆をコントロールした例は枚挙にいとまがありません。暴君や独裁者と言われたリーダー達は皆、人々に「恐れ」の感情を植え付ける為に様々な趣向を凝らしていました。見せしめのための処刑や拷問もその1つです。
恐れの感情に支配されることなく、心が落ち着いた状態で過ごすことができていれば、理性と直観が優位に立つので、苦労することなく真理を見抜くことができるようになります。自分が今置かれている状況、自分にとって最も必要なことは何か、どのように行動することがベストなのか。こうしたことが、クリアーに「わかる」ようになってきます。フラワーエッセンスも、そのような冷静な視点をもたらすお手伝いをしてくれます。
また、日常的に自分が恐怖心を抱かないように努力することも大切です。恐怖心や不安を煽るようなテレビや新聞記事・メディアからなるべく遠ざかるということも非常に大事です。目にしなければ、それらが放つ低い波動の影響も受けません。世の中に流れている情報は、事件や事故、暴動、戦争、といったネガティブなニュースで多くが占められています。実際には、この世で起こっている出来事のほとんどが平和で、穏やかで、愛に溢れているにも関わらず、敢えてネガティブな一面だけをみせているのです。
しばらくこうした情報を絶つ生活をしてみると、これまで恐れの感情がいかに自分の足を引っ張っていたかということに気づくと思います。おどろおどろしい情報など知らなくても、一切問題ないどころか、恐怖心の悪い影響を受けなくなるので、常に冷静で心穏やかに過ごすことができるようになります。自分がやるべきことが明確にわかるようになり、落ち着いて淡々とこなしていくことができます。
どこか遠い所で起こっている事件や事故、戦争のニュースを毎日怒涛のように浴びる意味は、どこにあるのでしょうか。そうした世の中の暗い部分にばかり焦点を当てて皆で落ち込んでいるより、自分は平和で愛に満たされた世界で生きるのだと強い意思を持つ人が増えた方が、よっぽど世の中のためです。恐れに支配された人々が減り、ポジティブな意識を持つ人が増えていけばいくほど、世界はそれを反映してポジティブなものに形作られていくでしょう。
普段目にしたり耳にする情報に少しだけ意識的になって、自分が心地良いと感じ、明るい気持ちになれるものだけを選び、心の平安を手に入れてください。
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