性格との付き合い方

 バッチフラワー(バッチ博士のフラワーレメディ)の38種類の中で、自分が元々持っている気質・性格と呼応するレメディ(エッセンス)のことを、「タイプレメディ」と呼びます。

 

 どんな人にも、生まれ持った性格・気質というものが備わっています。せっかち、短気、穏やか、寛容、冷静、情熱家、寂しがり屋、高慢、世話好き、真面目・・・様々なパーソナリティが思い浮かびます。人は、人生におけるミッションを遂行させるために、最もふさわしい性格を自分で選んで生まれてくると言われています。例えば、何か革新的なことをやり遂げる宿命を背負っている人は、ちょっとやそっとのことでは動じない不屈の精神力を持った粘り強い性格を選ぶでしょうし、また他者へ奉仕することを目的としている人は、生まれながらに献身的で利他の心を持ち合わせていたりします。

 

 自分自身の性格をよくよく眺めてみると、自分がこれまで歩んできた道や、またこれから成し遂げようとしている目標に最も的確にフィットしたものであることがわかります。たとえ自分が一見望んでいないような性格であっても、魂が望む人生の学びにおいては、最もふさわしいものであるはずなのです。

 

 ただし、気質には陰と陽、ポジティブとネガティブの状態が対になって存在しており、往々にしてその人の気質がネガティブに傾く場合があります。長所と短所という言葉がありますが、短所というのはその人の長所(性格が本来あるべき姿で現れている状態)がネガティブに傾いている状態と言えます。

 例えば、何事にも批判的で口うるさい人がいたとします。”口うるさい”というのは一般的に短所ととられますが、本来そういった人というのは、高い理想をもった情熱家である場合が多いです。理想が高く、崇高な目標を思い描いているからこそ、周囲の状況に敏感になり理想と現実とのギャップに怒りを覚え、つい批判的になってしまうのです。こうした人がポジティブな状態になれば、自分の思い描く夢に向かって努力をし、揺るぎない意志と力強さで、他の人が到達できないような高い目標を達成させていくことでしょう。

 

 タイプレメディは、その人の持つ性格に共鳴するため、一時的にネガティブに傾いている時にとると、その状態がポジティブに切り替わり、その人本来の良さがより強く前面に出てくることになります。

 

 ちなみに私のタイプレメディは、光栄なことにバッチ博士と同じ「インパチェンス」のようです。インパチェンスがタイプレメディであるという人は、気が短くせかせかとしていて、人生を生き急いでいるような人です。何事も無駄なくスピーディにやりこなすことを目標としているので、のんびりマイペースにことを進める人を見るとイライラすることもあります。特に、ストレスなどの負荷がかかっている時にそのような状態に陥りやすいです。

 しかしこれはネガティブに傾いている時の状態。ポジティブに切り替わった状態であれば、本来インパチェンスタイプの人というのは、頭の回転が速く、物事への取り組みが素早く、やるべき仕事を一直線に成し遂げる・・と言われています。

 

 確かに、自分の人生で様々な事がうまく進んでいった時というのは、このようなスピーディな気質がポジティブに出ていた時だなあ、と思います。フラワーエッセンスのことを本格的に学びたい、とある時ふと思ったら、即パソコンを開いてインターネットで調べていました。そしてその日のうちに自分が学ぶべき師と学校を見つけ、なんとその日のうちに申し込んでいました。そこからもまたできるだけ早く資格を取るべく、ほとんど勢いだけで家事育児やPTAの仕事などと両立させながら突き進んでいました。

 

 この性格がネガティブに傾いてしまって反省することも多々あります。のんびりしている子どもについ口うるさくなってしまったり、先へ先へと気が急いてしまい、大切な「今」に集中できなくなったり。まだまだ自分の性格とうまく付き合うための修行は続きそうです。

 そんな時も、フラワーエッセンスがいつも傍で待機して、必要な時には優しくかつパワフルにサポートしてくれます。これまで何度も、ネガティブに傾いた状態をポジティブに戻してもらってきました。エッセンスがあるおかげで、何があっても大丈夫だという安心感があります。本当にありがたいものです。